パークタワー新川崎モデルルーム潜入記

2度にわたる施工不良で完成が延期になり、分譲契約の解約にまで至っているパークタワー新川崎であるが、鹿島田駅前(味の素社宅となり)に展開しているモデルルーム(いったん閉鎖中)が、めちゃくちゃ気合が入っている。

管理人は、こんなこと(完成延期)になるとは思わず、延期発表直前の2014年2月頃に視察に行った。当時はこんなサイトを作ろうとは思っていなかったので、中の写真は撮っていないが、とにかくお金をかけたなあという印象だった。


そもそも、モデルルームと言えば、実物大の間取りを再現した、まさに「モデルルーム」部分が必須で、あとは、見えない部分の最新鋭住設機器(水回り、空調・断熱など)の展示などがされているくらい。残りは商談スペース。

だが、パークタワー新川崎では、そういった必須の部分プラスアルファが大きい。なにがプラスアルファかというと、街のイメージ・ブランド作りから入っている点だ。


モデルルームで受付を済ませると、まずシアタールームみたいなところに通され、10分ぐらいかな、ミニドラマというかこのマンションに移り住もうとする何家族かの人生を描いた動画を見せられる。さすが、カネをかけて作ったな、って感じでよくできていて、分譲終了後でいいからyoutubeでもアップしてくれないかな、と思ったりする。

だが、正確にいうと、この動画はyoutubeで完全再現するのは難しいのだ。なぜなら、ラストシーンが多摩川なのだが、河原の風景が、もともとスクリーンだと思っていた正面の壁だけでなく、連続する左右の壁面(曲面)にあわせて180度分くらいかでワイドに映し出され、しかも、なんと座席が回転して、視野が変化する(視覚的には、周りの風景が回っているように見える)のだ。

上下左右の違いはあるけど、昔遊園地にあったアトラクション「ビックリハウス」の逆をいくような感覚。

一モデルルームで、ここまでやるか?回り舞台を作るのにいくらかかった?と言わざるを得ない。

もしモデルルームが再開したら、このシアター、ぜひ動画を撮りたいと思っている。


1年前の記憶だが、このモデルルーム、この手の動画を見せる部屋がたしか3つあった。もう1つは生活利便施設の解説、もう一つは住宅・共用設備の解説だったと思う。それぞれ、一団を移動させ、座らせて見せていく。1か所ならともかく、そんなモデルルームあるのかよ?という感じだ。

650戸×平均単価5000万円としても、売上は325億。デッカイ商いだとは思う。仮にこのモデルルームに5億投資していたとしてもおつりがくるのかなあ。


鹿島田周辺にお住まいの方、いずれはなくなってしまう名物施設なので、冷やかしでもいいので、販売再開後は一回足を運んでみることをお勧めする。